とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

ウインドサーフィンへ挑戦。優雅で簡単そうに見えて、奥深く難しく筋肉痛。

◆はじめに

4年目突入のおっさんサーファーです。ここ一か月ぐらい波がなかったこと、雑誌でカイトウイングというサーフィンに風の推進力も用いる道具を見て、風を使ったマリンスポーツもやってみたいと思ったこと、この辺が理由で、ウインドサーフィンスクール体験をしてみました。今日はその感想やらを書きます。

 

 

全く同じような理由で、スキムボードに挑戦したことも過去にありました・・・笑 いまはもうやってないですねーー。

↓その時の感想など

kito-yurianusu.hatenadiary.org

 

 

 

ウインドサーフィンの見た目とやってみてのギャップ

youtubeでは、ウインドサーフィン動画もあります。風の弱い中、つーつーつーとゆっくり海の上を動く初心者~中級者動画(ライト勢の動画)を見ていると、サーフィン的な荒々しさ躍動感よりも、優雅で簡単そうに見えてました。

 

 

 

印象としては、体全体や足だけのサーフィンと違って腕でコントロールするのだから、簡単すぎて、すぐ飽きそう。あんなスピードで動くだけのどこがおもしろいんだろうとさえ思ったものです。しかし、やってみての実態はかなり異なりました。

 

 

 

 

◆セイルコントロールが重いし、シビア。

 不安定なボードの上によじ登って立つ

→セイルアップ(海面に浸っている帆を海から引き上げる)

 →セイルをうまく掴む

  →セイルを進行方向や風向きに合わせて微調整。

   →様々な技術で早く走るや急な方向転換など、風と戯れる(当分先)

 

 

私が使わせてもらったボードは浮力190Lということで、普段サーフィンの30L(私体重60kg弱)の数倍あるボードでした。そのため、ボードの上に立つのは楽勝でした。問題はここからです。

 

 

 

セイル(帆)の部分が重くて持ち上げるのに一苦労

運動会棒倒しの棒、あるいは電柱みたいな重い柱を、つながった紐で引っ張って立てる作業といえばいいのか・・・、綱引きみたいに力を入れるというか・・・。腰や背筋をつかい踏ん張り引っ張り上げて、セイルをまっすぐたてるのがまず一苦労です。上達すれば、1度立てた後は微妙な調整でバランスをとる(傾ける)だけなので、大きな力はいらず、力のいるスポーツではないんでしょう。しかし、初心者は不安定なボードの上で、倒れないよう踏ん張ってセイルを立てるだけで一苦労、力んで、力んで、失敗するたびに何度もセイルを1から立て直してと、終わってみて背筋?腰痛?の筋肉痛になりました。

 

 

 

セイル(帆)の部分が風を受けると、凄い力がかかる

なんとかセイルを立てて、動き始めた。動き始めようとなったとき、セイルが風を受けます。セイルで受けた風の力はものすごく強いです。ちゃんとした位置やバランスが取れていれば問題ないですが、不慣れで腕の力だけでセイルを支えていると、風の力に負けてセイルを持っていかれ、バランスを取られ、転覆します。そして、上記のセイルアップの持ち上げ苦労からやり直しです。

※普通の陸上だと、ちょっと葉がそよいでる(風があるといえばある)ぐらいの風なのに、腕ごと持ってかれバランスを崩します。

 

 

  2時間近いスクールが終わってみれば、腰や背筋付近の筋肉痛、足で踏ん張った分の、ひざ裏のハムストリングス下部?の筋肉痛がなかなかなことに・・・。セイルを引っ張るロープと擦れた手指の痛み・・・。上手くなれば減っていく痛みなんだとは思います。ただ、腰痛持ちの人は注意した方がいいかもしれません

 

 

 

 

◆風との一体感を感じられた 

ウインドサーフィンで感動した楽しかったことは、風との一体感です。セイルを立てて、ちゃんとした姿勢を取りバランスが取れれば、もう力は必要ありません。リラックスしているのに、葉がそよぐ程度のそよ風をセイルが十分に受け止めて、海上を進んでいく。初心者が体験できた早歩き程度の微々たる速度なのに、風に身を任せる、風が体を、体の中を通り過ぎていくような感覚は気持ちよかったです。もっとスピードがでればもっと気持ちいいと思います。サーフィンのスープに押されて滑り出した波との一体感を感じたあの感覚ですね。

 

 

後は、 セイルコントロールの技術が奥深く、やりごたえを感じました。上述の通り、受け止めた風の力が強く、腕や体ごと持っていかれそうになるので、風を読みながらかなりシビアなコントロールが必要になります。車のハンドルをただ動かして車を動かすような単純そうな印象でしたが、実際は全く逆で、とても難しいけれど、できるようになったら気持ちよさそうです。

 

 

 

 

◆サーフィンよりもできる日選びがしんどく、道具運びもしんどい

 

風との一体感が気持ちいい。操作性が程よく難しく、やりがいもある。なかなか面白そう。サーフィンができないときや気分を変えたいときの選択肢としてアリじゃないか!?と思った反面、不安要素もあります。

 

 

 

初心者だとかなり風が弱く波が落ち着いているときを選ばないといけない。

サーフィンならば、波がジャンクで天気大荒れでも、テトラポットで消波され弱くなった波等で、初心者練習はできます。一方、風は波と違いそれを弱めてくれる場所やタイミングはなく、いたるところで吹きますし、波以上にセイルで受けた風の力はすさまじく、コントロールがシビアになります。というわけで、新潟日本海の冬の荒波の時期は初心者には難しそうで、春夏秋のしかも風と波がそこそこのいい時となると・・・、サーフィン以上に、恵まれた天候にでくわせる日が少ないように思えてならないです・・・。

 

 

道具が高価。そしてかさばり重い、運びにくい。車に積めない

いいおっさんですし、お金を出そうと思えば出せます。しかし、買ったとしても車内積みできないデカイサイズ?。サーフボードと比べて、セイルやらものが多く重くなり、一人で運搬・組み立てが大変。じゃあショップの海沿いの小屋においてもらうのか・・・?その分維持費もかかる・・・。

 

 

上と下の不安要素の片方だけなら、まだましだったのですが両方合わさって、やれる機会が少ないのに、金と手間ばかりかかるかもとなると、二の足を踏んでしまいます。

 

 

 

 

◆終わりに

 

同じく風の力で遊ぶスポーツということで、カイトボーディングも気になって話を聞いてみましたが、ウインドサーフィンが1時間弱の講習で海に出て、あとは徐々に慣れていけるようなものである一方、カイトは半年~1年間はたびたび通って基礎を習得しないと海にも出れないぐらい難しいという話でした。それだけ風の力とは強く、その分慎重に向き合わねばいけないのだと思いました。

 

ウインドサーフィンの安全性・怪我に関しては、心配なさそうです。慣れないうちの筋肉痛はあれど、ヘルメットや帽子(倒れこんでくるセイル対策)、ライフジャケット(ウェットスーツ)、ブーツをしていれば、まず問題はなさそうです。

 

すごく面白そうな手ごたえはあったけど、やる機会も少なそうだし、準備手間もしんどいというネック。やり始めるのかといわれたらかなり微妙なところですね。そうしてみると、風と戯れる遊びという発想は良かったものの、手間暇が問題なら、もっと簡単簡便に風の楽しさを実感できる範囲のアクティビティなら、良さそうだと思う次第です。例えばカイトウイング等です。次はそっち方面を探して試しみたいですね。