とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

サーフィン 3枚目の板購入。経緯や感想、ボード比較について参考になれば。

◆はじめに

30代のおっさんサーファーです。169cm、57kg。

1枚目、6'6' 46L(80%)の極厚にてデビュー。

2枚目、5'11 32L(56%)の薄めへ、(斜めテイクオフからの一直線滑りができた時に)

3枚目、5'11 25L(43%)のより薄め(ボードコントロールに苦しみ、よりサイズダウン)

 

紆余曲折経て、3枚目のボードを購入しました。結論から言えば、これがどんぴしゃではまり、壁を一つぬけられたので、3枚目購入に関連した、ボード選びについていろいろ書いていこうと思います。

 

 

 

前回記事 ボード選びと技術向上についての考察はこちらまで。

kito-yurianusu.hatenadiary.org

 

 

 

◆低迷したら、迷ったら、浮力を落とせばいい

 私は低迷期に苦しんだ後、ボードの浮力を7L近く落としました。(体重の43%)オフハウスにて、ボード、フィン、ケースセットの2万円お手頃品を失敗覚悟で買いました。そして、買ってよかったと心底思いました。以下、経緯や考えた思考の流れを書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

◆ターンがうまくできない。(ボードコントロールがうまくいかない)

 32Lの板(体重の56%)を使っていて、ライディングがうまくできないと低迷していました。ターンやカットバックや、その他もろもろを含めて、思うようにいかず苦しんでいました。波のいい位置からテイクオフすれば、余裕をもってコントロールできるのでは?またはそもそもボードコントロールをもっとあげたいと思っていました。

 

 

・波のいい位置からテイクオフするには(早いテイクオフ、余裕あるテイクオフ)

  →波の見極め力up

  →パドル筋肉up

  →ボード長さを増やす

  →浮力をあげる。

 

・ボードコントロールをあげるには、

  →脚力?、ウエイトを増やす??

  →スタンス幅を矯正。てこの原理?もっと板の後ろを踏めば動くはず。

  →長さを短くして、旋回性能を上げる。

  →浮力を落として、踏み込み、荷重の反応をよくする。

 

 

 と、解決策を考えたものの、見事に相反する内容で、非常に悩みました。選択肢は2つ。いっそのことミッドレングスに転向するか。あるいは、全くダメになるのを覚悟して、お金をどぶに捨てるかもしれないことを覚悟して、短い、浮力減のボードを試しに買うかでした。ここで悩みました。週末サーファーだし体は小柄な方なので、筋肉を増強するにも限界があり、テイクオフがもっと苦しくなったら、サーフィン自体楽しくなくなるのかもしれないと・・・、ただ、結局後者を選びました。

 

 

 

 

◆ 浮力を落とすか、長さを短くするのか

 5,11(約180センチ)の長さを減らすか

32Lの浮力を落とすか。

 

 

一度に両方の値をいじってもいいのですが、今後の参考にしたかった点、一度に変えすぎたボードだと大失敗しそうだったので、片方を変化させることにしました。前者は、スタンス幅問題に関連し。後者は踏み込み反応の問題に関連しています。

 

 

てこの原理?といいますか、要は、ボードの後ろを踏めば踏むほど、体重が伝わりやすく、コントロールが上がるので、スタンスを矯正するのか、自分の今の慣れ親しんだ楽なスタンス幅でも、十分後ろを踏めるように板自体の長さを減らすのか。一方、浮力はそのままのイメージ通り、動くように浮力を落とすかどうかです。

 

 

で、長さではなく、浮力を落とすことにしました。横幅2cm、厚み1cmぐらい減り、7L落ちました。14L⇒次は7L落とすとゲンを担ぎました。

 

 

 

 

◆結果や感想

 ・テイクオフ

  初乗りが厚い波だったこともあり、全くテイクオフ能力の低下は感じませんでした。浮力よりも、ノッカーやボードの長さの方が滑り出し等のテイクオフに与える影響は大きいのかもしれません。ただ、滑りだした初速の遅さ、失速のしやすさがあり、ライディングのラインどりの意識に変化(これまでの走り方よりももっとシビアに!)が出ると思います。

 

 

 ・パドル、ドルフィン

 浮力が落ちて、楽に。56%を頑張って沈めていたとするならば、43%は、苦労なく沈められるという感覚。もっとおとせば、”楽に”沈められる状態になるはず。普段のパドはそこまで変化は感じませんでした。80から56%の時と変化を比べたら、全然大したことない。

 

 

・ライディング、ボードコントロール

169cmで180cmの板。スタンス幅を矯正しなくても、これまで通りの乗り方で、ボードが良く動くことを実感。びっくりするぐらいよく動く。なんとなくあっちに、こういうラインで進みたいという意識への板の反応が増しました。たまにネットで見かける、足で動かすだけ、レールを使ったターンじゃないとダメみたいな、小手先で動かしていて大丈夫なのか??感はありますが、楽に動くことに感動。

 

 

 

 

 

◆ボード選びにまつわるいくつかの話題について、もの申す

上達とサーフボード選び

 

さーふぃんにおける上達には、以下の3点が関わります。

・体の使い方

・今のサーフィンレベル以上のことが可能な良い波

・体に合ったサーフボード

 

サーフスケートを購入して1,2か月も乗っていれば、体の使い方はマスターできます。しかし、サーフスケートの反応と現在使っているサーフボードの反応(浮力など)の違いから、すぐにその効果は実感できません。サーフスケートならできるんだけど・・・という方はボードを変えてみることをお勧めします。浮力を体重換算で落とす。

 

 

 

いくつもボードを買うこと、マジックボード

人によって、楽な態勢、姿勢、力の入れ方という癖があります。例えば一見同じように走っているように見えても、背筋などの背中を意識している人もいれば、地面をける足や足首周りを意識するなど、サーフィンも同様に、同じように見えても、やっぱりテイクオフ時の板と波の置き方、ライディングスタンス幅等、細かく変わってきます。

 

 

ボードを自分に寄せる、あるいは自分に極力あったボードを見つけることがマジックボード(長さ、浮力、ノッカー、コンケーブ等々)で、一方、しっくりこなくても自分が板に合わせることが技術だと思います。板を変えればすべてうまくいくわけではなく、板を変えて、自分の至らなさや工夫点に気づき、改善工夫によって技術の幅が広がり、結果上手くなります。あるいは、明確な課題をもって板を変えてみないと、実感や経験、実りあるものになりにくいと思います。

 

 

 

 

実験したい!!

もし叶うなら、造波装置(実験器具)を購入して、ボードの長さと、浮力のどちらがどれだけテイクオフの速さに影響があるか、また、パドルスピードとテイクオフ時の姿勢やポジションとどれがどれだけ重要な要因なのか比較、はたまたボードの浮力と・・・、いろいろな要因の大きさごとに比較できる表、計算式を作りたい・・・。なんで、今なんとなくの経験論の集大成でみんなしゃべっているのだろうか。

 

 

身長とスタンス幅と体重のデータがあり、あとはテイクオフ技術の習得度合いを確認できる項目で分類すれば、もうほとんど、ボード選び95%位は外れがないような精度で候補が出せると思うのだが・・・。

 

 

 

◆終わりに。

 

板を変えて大成功、大満足。次の波が楽しみです。長さを変えずに浮力をもう少し落とした板でさらに実験的にどうなるか、やってみたくもある今日この頃。

 

ただ、浮力を落とした場合、板を足で動かすのではなく、レールを使うというたまに言われるボードコントロールについての心配があります。板が動くようになったけど、この動かし方でいいのだろうか・・・という。まぁ、悪い癖がついたらついたで、悪い癖だと乗れないボードを選び、新しい技術の改善工夫に取り組めば、それはそれで。

 

たまーにみかけるんですよね。自分より全然うまくライディングしている人なんですけど、なんかもったりな速度で動いている人。カットバックのような動きも、動きとしてはできているんですけど、疾走感がないような人。サーフィンは奥深くて、いろいろ考えさせられて本当に楽しいです。