とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

サーフィン 2枚目の板(サーフボード)選びは、慎重に!浮力と横幅(接水面積)の話。

◆はじめに

浮力が高い初心者ショートボードで1年間、初心者を卒業して、もっと板を動かしたいという事で2枚目の板を購入してしまいました。今日は2枚目板デビューした結果や体験談を書こうとおもいます。







◆私の身長体重と1枚目と2枚目の板の性能差

30歳のおっさん。
身長169cm
体重59kg + 装備で61kgやや越え?



1枚目 ムラサキスポーツ購入 パフォーマースタンダード
6'6' 21 1/16  3 46L
ショートーボードとは名ばかりの、縦長、幅広、厚み大きい、オーバーフロート板です。ドルフィンスルー?そんなの絶対できねぇよです。でも初心者用のこの板から初めて最高に良かったと今では思います。



2枚目 ムラサキスポーツ購入 スロット
5'1'1 20 2.5/16 32L (HPでは32Lのが乗ってないので、サイズは30Lのものを参考までに代わりに表記)
1枚目より明確に長さ、幅、重さ、厚み、すべて小さい。同じ体型でもうまい人は24,5Lに乗るらしく、32Lはそれでもオーバーフローといわれるらしいがとんでもない!







◆1枚目と2枚目と板を変えたときの衝撃。比較やら感想。

短所
・パドルが遅くなる。(いつもはもっと進むのに進まない。)
・波待ちがしんどくなる。(より不安定なバランスボールにのるようで、疲れる)
・テイクオフの滑り出しが圧倒的に遅い。
・滑走時の初速がない。
・滑走中のスピードが遅い
・滑走中にパワーポイントから外れる(波が厚いところに行き過ぎると)と、スピード減速が
著しい。




長所
・ドルフィンができる。なんちゃってでも頭さえもぐれば、あの強い衝撃をまともにくらわずすむ
・滑走時の初速がない
・滑走中のスピードが遅い
・滑走中のスピード減速が著しい
・滑走中の、板が動く=足のフィーリングが増して、波との一体感が気持ちよすぎる。






総評を言えば、波に乗るまでがしんどくなる。一方で波になんとか乗れてからも、基本ハードモード。しかし、板越しに足に伝わってくる波のフィーリングが強くなり、自分で板をコントロールしてまた波からフィードバックがある感覚、波との一体感がやばいぐらい気持ち良いです。





◆各項目の各論

・パドルが遅くなる。
明確なデメリットです。全然進まない、波に戻される。パドルで漕ぐ回数が増えて疲れやすくなる。波へのポジショニングの位置調整が難しくなる。パドルスピードも落ちて、テイクオフの可否にも影響がかなりです。波をみて7割テイクオフできてたのが、打率1割におちました。1枚目の板で、2,3回のゲットアウトで筋肉が悲鳴を上げたころを思い出すぐらい、自分の筋力不足を痛感しました。






・波待ちがしんどくなる。
結構なデメリットです。浮力の低いより不安定なものにまたがるというのは思ったより疲れます。ただ、これはバランスを保持する体幹の筋肉で、バランスがよくなればムダにバランスをとるために動き回る必要がないので、慣れで解決しやすそうな問題で、慣れれば気にならなくなるだろうデメリットです。






・テイクオフの滑り出しが圧倒的に遅い
これは浮力ではなく、接水面積(縦横の幅とロッカー具合でようは板のサイズ)ですね。風が強い日に、板の広い面を風に向けたほうが強く風に押されるのかと一緒で、そりゃ広いほうが後ろから押してくれる波の力をもらえます。結構なデメリットです。パドル速度は落ちる。波への調整能力がおちてる。なのに、波のここぞ!という乗れるポイント(速度と位置関係)は、前の板より狭くなる。より精度が求められるハードモードに難易度が切り替わった感じです。







・滑走時の初速がない。
・滑走中のスピードが遅い
・滑走中にパワーポイントから外れる(波が厚いところに行き過ぎると)と、スピード減速が著しい。


すべりだすまでが遅く、滑りだしてからの速度も遅いです。初速がほぼ波と一緒って感じで、波にくっついたテイクオフになりました。うまいテイクオフが出来ていないせいもありあすが・・・。最初のスピードがないので、自分でスピードをつける技術をマスターすることになります。当然スピードをつける技術(波のパわーポイントを使いこなす技術)はまだないので、1枚目と比べて疾走感のない物足りなさがあります。さらに、失速しやすさも増してるので、下手なライン取りや無駄の多さを、板で誤魔化していた事が痛感できました。ただ、これらはそのままメリットとも言い換えられます。初速がおちて波にくっついたテイクオフになることで、テイクオフしてから斜面をどう滑るかライン取りを決めて第1斜面を滑っていけるようになります。1枚目だと早すぎて、レールの入れ具合を調整する暇はほとんどなく、なんとなくでやってたところが、コントロール可能圏内に入りました。スピードが遅いことはスピードをつける技術習得の入り口、パわーポイントから外れない技術習得の入り口とも言えるわけで、サーフィンが上手くなるメリットともいえます。








・滑走中の、板が動く=足のフィーリングが増して、波との一体感が気持ちよすぎる。
払うデメリットが多すぎた気もしますが、浮力が少ないことで得られた波との一体感は最高に気持ちよかったです。分厚い布越しにその下にあるものを触っていたようなこれまでと違って、薄い布になったので相手の形や凹凸が区別できるようになり、波を感じられます。そして、スピードや板の動き、自分でコントロールできるしやすい軽いハンドルになったので、その凹凸にこうかな、どうかなと板を動かすと板に反応が返ってくることがわかると、まさに波とのフィーリング、一体感はなんとも言いがたい気持ちよさがあります。








・ドルフィンができる。なんちゃってでも頭さえもぐれば、あの強い衝撃をまともにくらわずすむ
一応メリットですね。ドルフィンしないですむゲットに1枚目の板で慣れているので、別にドルフィンできなくてもローリングでかわしたり、セットが落ち着いてからにしたりと細かい技術で対応できるのでそこまで大きなメリットではないですが、回避の方法が多いに越した事はないはず。





◆終わりに 2枚目の板を買うときの判断基準や注意する事。よく考えておく事

一気にかなり小さく、浮力マイナス14Lと無茶した気がします。おかげで、冒頭述べたようにテイクオフまでが非常にしんどくなりました。テイクオフ後もしんどいです。辛さは増えて、スピードの疾走感も減り、失速しやすくと1枚目の板より海に行ってから面白さ・楽しさを味わう機会は確実に減りました。しかし、勝手に走ってくれてる板に乗って満足しているより、それを”自分でコントロールして走る”感覚。この感覚との出会いには感動しています。
波の最初の滑り出しから、スピードの出し入れも、波との位置も、全部自分のコントロール化で波と戯れられるわけです。これは気持ちいいです。ただ本音を言うと、正直買って後悔しています。階段を飛ばしすぎた気がするので・・・。もうちょい38Lとか段階を踏んでも良かったかもですね。まぁ無理矢理慣れるしかない。






板の性能によってできてたことができなくなるのはツライです。言い換えるなら、ライン取りや波へのスタイルそのもの、波の楽しみ方すべてが変わるといっても過言じゃないです。ハイパフォーマンスな板で、一瞬の楽しさのために過酷な道を選ばずとも、何本もそこそこの力で走れれば良いという楽しさもあります。次のステップ、段階を選ぶ時期にきたら、勢いやみんながしてるからで決めずに、相談したり色んな板に試乗するのが間違いないですね。






また、当たり前ですが板を変えたことで上達するなんてことはありません。板を変えて新しい板で、また新しく練習をして、上達するわけです。浮力があったってレールの出し入れ、ボトムターン、カットバック、アップスの”動き”はある程度できます。基本動作ができないのは浮力(板)のせいだけでなく、からだの使い方を知らないからも考えられます。板を変えたせいでサーフィンがつまらなくなったなんてことはもったいないので、サーフィンライフが劇的に変わる2枚目の板は、お試しで色々試してからのが間違いないと思います。





追記(2回使ってみた後)
浮力は落として正解だったと思います。ただし板のサイズは落とすべきじゃなかったと思います。板のサイズを短く小さくすると、テイクオフがしにくくなる反面、回転半径(回転性能)があがります。一方長く大きくすると、その逆です。さて、テイクオフがしんどいけどよくよく曲がる板。そんな性能必要ですか?って話です。そもそも曲げるのなんたるかもわかっていない、失速しまくる中で、もっとまげられる板である必要はなかったです。更に言えば、浮力を落とすことと板のサイズを小さくすること、どちらも回転性能を上げる要素ですが、多分前者の方が効果は大きく、後者は回転半径は微増なのに、テイクオフのしんどさ激増なファクターの気がします。板の要素のこの部分が変わると、こうなると文章では探せばいくらでも見つかりますが、加重?多変量解析?ある要素の変化がもたらす板の性能差の変化量(要素ごとの変化の重い軽い)を加味した、板についての記載をいつかわかったらかきたいものですね。