■探偵になるための十戒
★ ミステリーの犯人を、見つけるための方法論:十戒を示す。
■1,事件を整理せよ。
いつ、どこで、だれが、なにがおきたか。状況を整理せよ。
■2,問題を提起せよ。
上記の整理をしても、犯人が絞り込めない場合、何がその妨げとなっているか把握せよ。
説明しなければ、いけない問題を一言で表せ。
■3,付随する情報を、収集せよ
各問題それぞれに、以下の順で、事件前後の記述から抜粋せよ。
○事実
○主観的な描写・証言
○自分の先入観 (自分の思いこみも客観的に把握すべし。)
■4,問題ごとに、集めたデータを以下の視点で、読解せよ
集まっている情報から判断して、一番答えが出しやすいのはどれかにあたりをつけよ。まず、1つに集中して、読解せよ。
○誰が
○なぜ
○どうやって
■5,3つをまとめて仮説にせよ
どれか1点に憶測がついたなら、それを前提条件に、他の2点へと話をすすめ、全ての点について説明できる仮説にせよ
■6,仮説を検証せよ
できた仮説と、集めた情報を見比べて矛盾がないか検証せよ。仮説の犯人像なら、こういう行動をするべき。
しかし、本文でそうしていないならば、その仮説は誤っている可能性が高い。
誤っていたなら、■2まで戻り、もう一度検討しなおす。
■7,仮説がたてられない場合は、情報を変換せよ
事実は、けして変わらない。主観的な描写・証言・印象の解釈を疑うべし。
主観的表現を、できるだけ事実に置き換えてみよ。
■8,最初に、簡単に、思いつく仮説は、棄却せよ
娯楽としてうまれたものである。誰にでも答えが読めるような展開は、まずない。一捻り加わっているとおもうべし。
■9,ミステリー作りのルールを把握せよ。
ノックスの十戒などを、みると好ましい。ミステリーとは、情報を集め、もっともらしい答えを、導き出すゲームである。
本文中に、答えをだすための情報は、必ず埋もれていることを意識せよ。