とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

こういうのを、少女漫画世代に読ませたい〜7人のおば〜

男と女は、メルヘンでも利害関係でもないんだよ

七人のおば (創元推理文庫)

七人のおば (創元推理文庫)



本来は古典ミステリーの1作品。友人からおくやみの手紙が届くも、叔母の名前や殺された叔父(叔母の夫ね)の名前がなく、7人の叔母のなかのだれかが殺したとしかわからなかった娘は、その手紙に書かれているいくつかのキーワードと、過去の叔母たちの記憶を材料に、どの叔母が犯人かを捜そうとするのである。―――なので、目の前で起きた殺人ではないし、すでに死んでいるので、そう差し迫った謎解きという感じではなく、直接、だれかに殺した人を聞いてもいいんだけれど、すこし考えてからにしようからしら・・・というノリの話だ。




一応、人物を整理しておく
1、クララ(世間体が第一!!とにかく周りを結婚させようとする奴)
×2、アンジェラ(交通事故で過去に死亡。主人公の実の母。)
3、イーディス(アルコール中毒。酒もってこーーい、こなきゃ泣くわよ的な奴)
4、アグネス(今で言うモンスターペアレント。子供の躾しろw)
5、テッシー(妹:ドリスに、結婚式前日に夫をうばれて半狂乱になる奴)
6、モリー潔癖症・男性恐怖症。夫に”犯される”というまでお預けした人。)
7、ドリス(テッシーから夫を奪おうとした。ただ正直、常識人のようだが男運が最悪。)
8、ジュディ(後半から性悪女。月50万は稼いでるだろう夫の給料すら食い尽くすボンビー)
主人公である語り部:サリー。





まぁ、この本を読んでの最大の感想は、一番最初に書いた結論だ。本来のミステリーとして読む作品というよりは、

男と女の駄目な人間関係を反面教師として学ぶ本だと思う。


まぁ、どの叔母が叔父(その夫)を殺すということもありえる!!という風に読者に思わせる必要があるため、作者が7つの夫婦それぞれに、妻と夫の失敗談とか失敗キーワードを盛り込んだことが反面教師として学ぶ材料になっている。正直、昼のメロドラマばりに醜聞の嵐です。




多くの少女マンガは読んでいないけれど、王子様願望(知力+体力+優しさ+【財力!!】)を女に刷り込む仕様にしかなっていない作品が多いと思う。そんなもんを読んで、王子様を待ち焦がれるようなお姫様という名の不良債権を大量生産するぐらいなら、現実の男と向き合いやっていくことを学んでほしいものだ。あるいは、草食男子だとかアラフォーだとか、男をコントロールしろというような、女主導で自分のメリットを考えて男を選べ!!というような、要は、男をアクセサリーの1つとしか扱わないような風潮が、逆に婦人誌だとか、ハイティーン誌にはあるだろうし。正直、男はロマンの産物でもないし、女の好き勝手にコントロールされる生き物でもない。普通に対等な1生命体同士だと思う。




一応以下に、それぞれの失敗の原因を書いておく。作中では、女性側に全て問題があるような内容のため、原因がすべて女性に帰属しているが、男が主語でも問題なく読めるはず。
1、世間体のために夫を振り回し、好き勝手にあごで使う。
×2、死亡しているので特になし。
3、姑問題。母親がいるせいで、自宅に自分の居場所が作れずに酒に逃げた。
4、子供第一主義。夫にかまわないどころか、子供のわがままを許すばかり。
5、若さへの妬み。年の差からくる障害。
6、SEXの回数。0だったから、夫にあきれられた。
7、浮気心・・・?
8、金銭感覚。



一人の女性が自分の1人生経験だけで、男と女の付き合い方はこうだ!!みたいな話で聞かされるよりも、こういう寓話として説教や訓示をもらったほうが、素直に受け入れられるものだ。