世界の果てで愛ましょう 優しさと決断(責任)について
女装系の話がわりとすきなもので色々みているけれど、ヤングアニマルの『まおまお?』とか、『世界の果てで愛ましょう』とか、最近は女体化漫画まで守備範囲が広がってみている。女装漫画の魅力や紹介は次回の機会に回すとして、今回は最新刊4巻で主人公が毒を飲んだシーンについて考えさせられたことを書く。
- 作者: 武田すん
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: コミック
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■やさしさと決断(責任)について
自分の家族や世界と恋人の命のどちらかを選ばないとき、どういう回答が正解なのか?
ということを考えさせられた。4巻の最後に恋人を毒殺するかしなければ家族や付近を全て爆発させるという脅迫に主人公はあう。主人公はどちらの選択も選ぶことができず、恋人に飲ませるはずの毒を飲んで倒れてしまう。一応4巻はここで終わり。
正直に言って、自分が死ぬというのは責任逃れでしかないと思う。だって、自分が死んでも仕掛けられた爆弾を爆発させられたら、守りたかったものは何も守りきれない。だからこそ本当に優しい人間であるはずの主人公はそういう行動をとらないのではないか?と違和感を感じたことが思考の発端である。優しさとは自分より他人を守ろうと優先することだと思うから。
さて、どちらかを選択しなければならないときに本当に”優しい”ベストな選択とは何だろう?今までも漫画やアニメなど様々なシーンでこういう究極の問いを与えられる主人公はいた記憶がある。彼らはどうやって切り抜けたんだろう。
■他の作品でのやさしい決断について
思い出せる限りであげていく。
1、スパイダーマン1の映画
敵の注意をそらして、両方を助けることに成功。
2、
全然出てこなかった。笑 まぁでもうまく立ち回って両方救うって言うのが定番なきがする。
■ベストな決断は??
ハッピーエンドになるためにはストーリー上両者とも失うことができないため、両方を救わざるを得ないという結果は確定である。すると選ぶか?ではなく、どういう方法で両方を救うのか?という方法を考え出すことが重要になる。
しかし、これでは両者を失わない上手な問題解決方法になってしまい、主人公の優しさが関与する範囲ではなくなる。まとめるなら、両者を選ぶ決断は両方を救わざるを得なく、それは主人公の”やさしい”という性格とは関係しない問題になる。つまり、相手を心変わりさせる話力だったり、奇想天外な仕掛けや伏線を使う方法頼りになる。決断は優しさと関係ないということで終わりにする。
■展開予測(本文の記事が薄すぎたので、追記。)
競馬新聞の予測みたいで数打ってどれかがあたるだろうみたいで恐縮です・・・笑
本命予測
眠りから覚ませるにはつかわれた毒の成分を知る必要があるのでとなり・・・、奴と王子が直接対話へ。会話の中で主人公を助けるためなら何でもすると言うのなら、この毒を飲め→速攻飲んで死にかける→その様子を見て奴の疑心暗鬼が解けるで元通り。兄弟の和解。
ちょいひねり予想
どちらかというと新キャラクターを登場させて、主人公にめろめろな男を増やす展開にしか思えない。王子が死んだと思い自暴自棄になっている間→奴が主人公の体を持って返り、主人公を”ながめの眠り”から一度復活させる。もう一度脅迫材料にするために復活させたはいいが、その計画を検討中の中で主人公の熱い話力で疑心暗鬼の心が氷解する。
オカルト予想
電撃の漫画は巻数が長く続かない(入れ代わりが激しいと思う)ので、毒はエンディングへの布石。王子と主人公が本当に愛し合っているならば、”キスで目覚める薬”しかし一度しか使えない・・・みたいなものがでてきて、でキスして蘇ってやっぱり好きだったんだな・・・わかんないよ!!!(照)といったエンディング。奴は完全なかませ犬だった。