とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

セーラームーンS感想 はるか×みちるの自然体百合に感激。

百合好きの血が騒ぎ、今更ながらはるか×みちるカップルを見るためにセーラームーンを初期から鑑賞し、ようやく二人が出てくる第三期セーラームーンS(スーパー)を見終えた。早速、2人の名シーンと百合の感想を書いていく。

■まずははるか×みちるについて、初心者にも分かる説明。

セーラームーンには、セーラームーン以外にも太陽系(主に地球と月)を守るセーラー戦士達がいる。その中にセーラーウラヌスこと天王はるかと、セーラーネプチューンこと海皇みちるがいて、その二人のセーラー戦士は第3期に登場する。別の目的や方法で地球を守ろうとするため、1期〜2期で登場していたセーラー戦士と二人は一線を画している。常に二人で行動しお互いを信頼しあい、良きパートナーとして認め合っている。その強い絆による言動の数々と、天王はるかの容姿が男性的(タカラヅカ的)であり、みちるの隣に立つと美男美女のカップルに見えることが、視聴者には良き百合カップルに見える。

■第3期(スーパー)における二人の百合的名シーン

はるかのからかい癖・口説き癖に妬くみちる
容姿だけでなく性格までも王子様なはるかは、度々女の子をからかう(「可愛いね。」等と口走る。)まるで、その子に気でもあるように振舞うはるかをみて、みちるは呆れたり冷めた表情をする。そして「嫉妬してるの?(はるか)」「そうかもね。(みちる)」なんて会話がされる。
第3話 月野うさぎ愛野美奈子にはるかが声をかけた後
第14話 お祭りの金魚すくいの屋台にて   等



稀に逆パターンとして、はるかがみちるに嫉妬することもある。美少女であるみちるが告白された時、みちるはそれを軽く「ありがとう。」と受け流す。全く本気に受け取っていないにもかかわらず、それを知ったはるかは「みちるが僕以外に眼を向けるのは許せない。」
第18話 陶芸教室に通う小学生?からみちるへの告白後




二人の気持ちや繋がりの深さを感じさせるシーン
第6話 愛するカップル同士が相性を確かめるイベントに参加した時
第1ゲームにて、BOXから手だけ出されていて、愛する二人ならば彼女の手を一瞬で見分けられるはずだというゲームにおいて、はるかはみちるの手を即答。その他のゲームもぶっちぎりながら、繋がりの強さを感じさせた。



第9話 使命のためならお互いを犠牲にするという約束をうさぎに説明した時
二人は地球を救うためタリスマンを集めようとしている。その過程でどちらかがピンチになっても、無理して助けずに使命を優先させるとお互いに約束を交わしていた。うさぎはソレを知っても反発し、ピンチに陥ったみちるをはるかと助けに向かう。



第17話 はるかとみちるの出会いとセーラー戦士に変身した過去の説明回
第21話 タリスマン集めに決着がつく二人の見せ場回




二人とも完全に好き合ってると思わせるシーン。
第36話 最終決戦後におとずれた平穏の中で
赤ん坊をかかえながら、みちるが隣に座るはるかにむけて一言。「こんな風に親子三人平凡に暮らしていくのもいいかもね。」勿論、みちるの子ではないし、決着が付いたとはいえ二人にはセーラー戦士の使命もあることを知っての冗談なのだが、そういう発言をさらりと言える関係。



同じく第17話と21話でも多々アリ。この二つの回は特に色々なシーンが含まれているため、コレと抜粋して紹介できないほど濃密です。



全37話は、1話〜22話タリスマン集め。23話〜37話メシア(タリスマンを集めた後にできる聖杯を使用できる人)探しで構成されている。残念ながら、23話以降の後半部分では二人の登場シーンが激減する・・・。本当に残念。時間がない人は上であげた話と22話までを見ればいいと思う。



■他作品と比較した百合描写とそのカップル性

人により好みの百合の形があるだろうし、そもそも百合の定義すら難しいとは思うけれど個人的に他の作品の百合と比較して際立っていた点について。

照れがない描写

はるかとみちるのあいだには照れがない。照れがないため、好きや信じるという表現にぎこちなさがない。照れとは、例えばよく見る漫画やアニメの描写において、二人が互いを意識するような言動があったとき、顔をぽっと赤らめたり、「もぉうバカ!(はぁと)」と最後にはぁとが付くように聞こえる口調になることだ。照れは互いに意識していること、つまり恋愛関係や恋人関係を暗示するため、百合カップルに脳内変換する材料として百合脳に非常に響く。いってしまえば照れとは、万人にわかりやすい百合描写であり、付き合い始めて互いを意識しすぎる初々しさの恋愛描写なのだ。


はるかとみちるには照れがないため、言動に百合的なわかりやすさはない。上であげた百合的名シーンも、驚くほど淡々としていて普通の人が見てもだからどうしたと思うぐらいだろう。しかし、照れずに・・・「嫉妬してる?」「そうかも」と当たり前のように自然に答えるその二人の様子が、付き合ったばかりのぎこちなさから遥か彼方にある、長年連れ添った夫婦のような振る舞いに見え、互いを知り互いに素直に気持ちを伝えられる関係を連想させるのだ。


絵やストーリーではなく、二人の結びつきの強さという観点でベスト百合カップルを決めるのならば、まずまちがいなくこの二人が優勝だと思う。