とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

(アニメ)ミカグラ学園組曲 感想と指摘。百合アニメぶるのは止めて欲しい

百合っぽいアニメをちょくちょくレンタルします。さて、今回はタイトルの作品。学園パンフレットモデルの美少女に憧れて入学を決めた学園は、能力バトル?のおかしな学園。百合少女(百合レz大好き主人公)は、ハイテンションと能天気さで、愉快な仲間達の輪の中心となって、楽しい学園生活を送っていく。と、そんな百合っぽいあらすじに惹かれたものの、まぁ微百合アニメでした。百合を求めてみるほどではないです。批判的な感想と創作の勉強がてらいろいろ書いていきます。




◆本作の要素

・学内能力バトル、能力至上主義
・トラウマや問題を抱えたキャラたち、それを明るさでふっとばす主人公
・百合少女、百合妄想少女
・ハイテンション・勢いでごりおし



本作の要素を抽出すると、能力バトルものと、キャラクターもの(キャラの可愛さや、仕草、生い立ちのキャラの魅力で読ませるもの)である。で、そこにハイテンション・ゴリ押しな百合妄想主人公を押し込んだという感じ。



この3要素の関連性がないから、ばらばらしていて結局なんだったんだという感想になるし。3要素それぞれの単独の面白みもないしで、面白かったかどうかもいまいちわからんみたいな感想になった。まぁ唯一の救いは、主人公のハイテンションと勢いのおかげで、最後まで見れたこと。芸人ウーマンラッシュアワーが、とりあえず芸を見てもらうために、早口でまくしたてて注意を引くネタにしたみたいな話をきいたことあるが、それと同じ効果はあったのかな。




◆ミカグラ学園の、別にいらない微妙な能力バトル要素

3要素が無関係すぎるし、能力バトルもの単独要素としても成立してないから、ばっさり切って他の要素に変えてもなんら問題ないというのが率直な感想。いらなくね?っていう。さて、個人的に能力モノっていうのは、以下が主流かと思う。


1、能力で強さ1位になる。敵を倒す。(学内や選ばれた○人の中で。この世界で)
2、能力の特殊な使い方や、駆け引きで、特別な目的を達成する。
3、職務や、職業に適した能力があり、ソレを生かす。
4、変な力を持ってしまった主人公の、日常ギャグコメディ。


ワンピースやら、金色のがっしゅ、植木の法則、まぁ王道能力バトルが1番。ハンターハンターとか、ジョジョのような”駆け引き””能力の内容”や”相性、状況に応じた使い方”で魅せてくるのが2番。あるいは、みんなエスパーだよのような、些細で制限も多い能力かもしれないが、知恵で特殊な目的達成を成し遂げるとか。ボーンズ、でかわんこ、その職業にマッチした特別な力を持つ主人公の活躍が3番。4は、ぱっとでてこない。



で、話を戻すとミカグラ学園の能力バトルは、結局なんだったんだろう??と思う。2番のようなバトルそのものだけでも面白いとか、1番のようなバトルで主人公が勝ってのぼりつめていく”展開”が面白いでもいいし。能力は半分おまけで、職業として降りかかる問題や難題を知恵と能力で突破する3番でもいいが、結局どれでもなかった。能力は展開や主人公の成したい事(目的)と絡んでくる必要があると思う。



一応、学園で上位になれば、支給される部屋やお金が変わる学内最強を目指す?初期の設定はあったものの、主人公が最底辺の寝袋生活でも、普通に問題なく生活できてしまっているし、学内勝負でもお金やらのために必死になる生徒が一人もでてこないから、勝ち負けそんな関係ないんだと思ってしまう。能力の内容で勝負するわけでもないし。(道具を使わないでだしたぞ、なんだあいつ!?という主人公の特殊さもすぐどっかいったし。)そもそも、アニメだとばっさり勝負自体カットされている。




◆終わりに

物語の再構築、私的な創作でもしようと思ったが、本作の軸のようなものが見えてこないため1からの改変になってしまう。そうするとまったく別物になるので、この辺でやめておくことにする。



◆コメントがあってうれしかったので追記

私的な完全テキトーな誰得改変になりますが、コメントが嬉しかったので思い付き創作改変話を書いておこうと思います。もっとこうすればよかったのでは??ってやつです。



1、先輩は、割と普通だが本心ではという人にする。
帰宅部の意義や価値、主人公への絡み方も全く一貫性や目的がない引きこもりな先輩は色々アレなのでまず先輩にてこ入れ。過去の事件前と事件後では、表面上は普通だが、内面ではだれかれにも前より一線を引くようになっていた。パンフレットに憧れて脳裏に焼きついているその笑顔と今の作り笑いとの違いに気づいた主人公だけが、その一線を踏み越えて親しくなっていく展開にする。


先輩の悩みは強すぎること。親愛なる人の裏切りと不意打ちで敗れた1年の段階でも、ほぼ最強top5確実の実力者(本気を出していない)ながら、実はさらに1年を経て進化・覚醒し、物凄いレベルになっている・・・。実際は心の傷から周囲を気にして目立つことをさけ、そこそこの順位でいる。だからこそ、自分の強さと対等で、本気を出しても構わない相手を心の底では求めている。本当の自分を知ってわかってほしいってやつ。




2、主人公の大目的と普段の生活
先輩の過去を調べたり、推理したりで、裏切られた事件を知り、最終的な先輩が求めているのは全力を出せる相手という結論に辿り着き、その舞台をかけあがっていく、そして、隠されていた力の前に圧倒的なまでに敗れるものの、めげない姿勢で怪我をおして、新しい戦略や戦術を試そうと再度最終決戦へ! やっぱり敗れるものの、”もう一回やりましょう”と駄々をこねる姿に、先輩の心も氷解みたいな百合エンド。


あとは、強くなっていく+先輩の過去や先輩を知る大目的と、普段の話を回す小目的みたいなのをいくつか組み合わせればいいのかなと。
・主人公は特殊すぎて、最底辺生活も普通だったけど、ランクの重要さをかみ締めるような、ランク争いの実態話とか。
・能力の多様性や応用性を鍛える為の、学園イベントに精をだす箸休めな話とか。



具体例はあんまり思い浮かばなかったですが、この辺が決まった後に、最後に能力バトルとしての面白さを味付けすればそれでよかったのかなと思います。個人的には百合スキなので、先輩の過去の因縁も、強い+相手にランクが落ちれない理由があった八百長のシンプルなトラブルではなく、真実は、わざと負けて欲しいという条件に対して、交換条件として先輩が冗談で言った”身体で払ってもらおうかな”みたいな台詞を、引きつった顔でマジに受けいれた相手を見た時、Sっ気を刺激されて・・・でも結局は途中で拒否&抵抗のすえの大怪我みたいな、どろどろ感があるとなおさらいいですね。^▽^