とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

ネタバレ 公式スピンオフまどまぎ魔獣編の最終回を経て。感想





アニメ本編と映画反逆をつなぐストーリーとして始まった公式スピンオフ魔獣編。他にも公式スピンオフをてがけているハノカゲさんの本作が、雑誌きらら☆マギカで最終回を迎えました。魔獣マドカや、ほむらの記憶操作魔法など新要素も盛りだくさんだったので、それがどう決着するのか気になってました。尚、コミック派の人は12月12日発売予定だそうなので、要チェックです。では、感想やらちょこちょこ気になったことも掘り下げてみようと思います。



◆そもそも漫画魔獣編を知らない人向けに。簡単あらすじ。

基本設定
まどかの願いが叶って、魔女がいなくなった、そしてまどかもいない世界。残されたほむらだけがまどかのことを心残りに、マミらと以前の魔法少女と同じように魔獣と戦っている世界。



・さやかはアニメ版のように暴走葛藤自滅。魔獣編では円環の理に導かれる。
・ほむらは自分だけまどかの記憶を引き継いだことに困惑しながら、まどかの守りたかった世界を守ると、奮闘するも、大型の魔獣が狙ったようにほむらを襲い、ほむらは感情エネルギー(魔力)の一部を奪われる。ただ、改変後に宿った記憶操作魔法は使用可能。
・大型魔獣との勝負、奪われた魔力、自分にしかないまどかの記憶と、悩みの種だらけなところに、まどかの姿をした魔獣があらわれ、ほむらは魔獣まどかと大型魔獣退治に共闘・同棲生活開始。
・しかし、まどかの姿をした魔獣といるせいでまどかの記憶と自分、戦う意味を意識しすぎることで、ずるずると思考の深みにはまり廃人同然にまで堕ちていく。
・そのタイミングで大型魔獣がさらに強大凶暴化した姿で見滝原をワルプルギスの夜のように襲いだす。最後に残された廃人ほむらはようやく、ボタンのかけ違いとでもいうべき過ちに気づき、すべてを思い出す。



 → でここから、最終回。そして最終回ですべてのフラグを説明&回収という荒業に。笑・まどかをほむらだけ覚えていれたのは、二人の奇跡=新しく生まれた記憶操作魔法能力のおかげだったと判明。
・しかし、それは不完全な(本来ありえない)力(奇跡)だったせいで、ほむら盾の中の時間遡行空間は、最初の世界でアルティメットまどがが戦った過去未来全ての呪いの塊と何故かつながってしまった。(???)
・それに気づいたほむらは、新しく得た記憶操作魔法を自らに施し、盾の中の異空間を忘れる選択をする。
・忘れていた”過去未来の魔女の呪い”を内包する盾の魔力を、大型魔獣に奪われ、書き換えられた世界には存在しない呪いの力のせいで、大型魔獣が大幅パワーアップ&大暴走をかます
・それと関連し魔獣マドカが生まれたことも判明。奪われたほむらの魔力であり、ほむらの盾の魔力の一部が、魔獣の変異を促した。
・全てを知ったほむらは、盾になぜか内包されていた呪いの力を大型魔獣に奪われない未来に向けて、大型魔獣と対決し、時間を戻す盾の魔力をなんとか発動させることに成功。
・最初に戻るも、きゅうべぇは時間遡行の盾にふれていたことにより、まどか関連の知識を獲得したまま、魔獣編の最初へ戻るっと。そして、反逆に繋がるきゅうべぇ計画が開始される。





◆感想

前みたアニメ「バディコンプレックス」(最終話の一番盛り上がるところで15分も要する謎説明回想が入る)でもそうでしたが、一番盛り上がるだろうと期待する最終回に、読者を納得させるための説明がてんこもりってのは、読んででワクワクできないなぁというのが、最終回の第一印象でした。謎の答えを求めてみるミステリなら、一番読者が知りたいことが最後にあって、そこで頭を使うのはいいんですけど、こういう物語の最後なら、頭より心で読みたいですね。アニメ版みたいに、5,6?話あたりでほむらの行動の意味や真意が明らかになる→じゃあどうするの?どうなるの?って具合で、謎が理解されてから物語が盛り上がっていったように。


ただ、アニメと反逆をつなぐという意味では、ラストのきゅうべぇだけが全てを知り、まどかを知って計画始動という流れは完璧だと思いました。改変後の世界では、きゅうべぇはまどかのことをこうして認識することができたんだなと。



あとは魔獣マドカの正体がなんと、奪われたほむらの魔力の一部が操り誘導していたという種明かしが少し残念でした。同人脳、ほむら×まどか、まどか×ほむらで頭がお花畑のせいなんですけどねーーー。まどかニセモノとの二股ネタ、同棲ネタキタ!!と小躍りしたものですが、自分の一部が自分といちゃいちゃってのは、扱いにくいだろうなぁと・・・。まぁ完全にほむらの魔力の一部の意思で、動いていたわけではないみたいなので使える材料なんでしょうか。アルティメット、普通まどか、まどかニセモノ、いやもういっそ3股で!!。誰かかいて欲しい。ほむら荘?(うろ覚え)の同人作品で、これまでのほむら(悪魔、病弱、めがね、クールなど)総出演でまどか一人をとりあうような同人も面白かったですし。



最後に、冷静になると魔獣編での魔法少女いらなくね?と思いました。魔獣マドカによって説明された魔獣の役割とは、人間の感情エネルギーが世界で多くなると危ない事態になることを防ぐために、時折感情エネルギーを集めて無力化し、害のないグリーフキューブの形に安定させること。一方、魔法少女は、感情エネルギーを集める=人を廃人化させる魔獣被害から人間を守り、自らのソウルジェムが濁るのを止めるという一挙両得という図式でした。きゅうべぇ的な視点の高さで、魔獣にとっては、人間の個の存在とかどうでもよくて、世界や宇宙のために感情エネルギー管理しようとするわけですね。全体で見れば益虫みたいな存在を必死に撲滅していく魔法少女。感情エネルギーあふれすぎるとあぶない=人類滅亡みたいな話なら、魔獣による間引きは必要なわけで、それを殺しちゃってもいいのだろうかと思いました。魔法少女になって撃退♪よりも、一人から過度にすわれて廃人にならないように、全体からうすく広くすってもらうとかそういう方向性で頑張る話だろうに、撃退、退治は根本的解決じゃないし、大きく見たらなにもプラスになってない・・・。ただきゅうべぇに騙されて、願いが1つだけ叶った人でしかない。なんかこう残念少女だ・・・。




魔獣編の最終回をみて、もやっとされた方が共感してもらえたら幸いです。長文失礼しました。