とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

消火栓(フリーゲーム) ネタバレ解説

■前置き〜解説をしようと思った理由〜

ニコニコ動画で、フリーゲーム100選から消火栓の存在を知った。さてやってみようと思ってダウンロードしたはいいけれど、対応OSがXPまでであったためかエラーが頻出してゲームができなかった。でもやっぱり楽しそうだから何とかして本編を知りたい・・・。で、色々調べたらニコニコ動画でドレイクさんの消火栓実況を発見→視聴してベストエンド等を知ることができた。



ただ、全24×各20分なので全部見るのはシンドイ人もいるだろうと思って完全ネタバレ解説を行うことにした。






以下、ネタバレ。












■結論(犯人と動機)と各事件の概要の解説。

犯人:海老原さとる
動機:複雑な家庭環境による心の闇



まず他のページであらすじなどは既に知っている人も多いと思うので割愛するが、バスケ部員の夏合宿中に様々な事件が起こる。盗難事件を除く、犬の殺害事件及びその後の狂気の犯人は海老原さとるである。具体的には以下の事件が起こる。
・犬(ぺんぺん)殺害事件
主人公が散歩に連れて行こうとしたところ、いなくなったことが判明。半年前のようにいずれ自然に戻ってくるだろうということでその場は落ち着いたが、翌日血を撒き散らした無残な死体となって消火栓扉の中から発見された・・・。



・塩崎殺害事件
犬の殺害から合宿の空気が徐々に険しくなる中、塩崎が行方不明になる。部員たちで手分けして学校周辺を探し、下駄箱に靴を発見したため男子寮内にいるのではないかという手がかりが得られた。しかし、男子寮内をくまなく探すも塩崎は発見できず、後に主人公によって無残な死体を発見される。


・主人公及び鈴原あゆみへの殺害未遂
台風の上陸に伴う天候悪化、犬や塩崎の事件が重なり、ついに合宿は途中で解散することになる。主人公と鈴原は帰り支度を進める途中に、犯人の手により倉庫に閉じ込められてしまう。二人は駅へ向かう最終バスを逃し学校に取り残された。夜になってからなんとか倉庫から脱出した二人だったが、電気が消え静まった男子寮内で”だれか”の気配を感じはじめる。逃げ惑う二人に近づいてくる犯人の気配・・・そして、物語はクライマックスへ。



■whydone(動機)とhowdone(どうやったのか)の解説

動機の詳細
ギャンブルに明け暮れる父親とは折り合いが付かず、言い合いが頻発していた。そんな父親が借金の1千万円を残して急死する。母親と海老原と妹の三人で暮らしていくことになるが、母親は借金返済のための借金をするようになり、さらに借金は1千3百万円まで膨れ上がった。借金のせいか夫の急死のせいか、母親は徐々に精神を病み入院へ。そしてさとると妹、二人きりの生活が始まる。それは辛い日々の始まりでもあった。
叔父が妹を養女として引き取るかわりに金銭的援助を申し出るが、妹に対して性的な目論見を抱く叔父を前にさとるは断った。救いが訪れないなか、ついに海老原さとるは愛する妹と二人で自殺を選ぶのだが、さとるだけが生き残ってしまう。生きる気概を失ったさとるは精神がすさんでいき、それに拍車をかけるように薬物使用が始まり完全に心が壊れていく。
壊れた心が暴走したかのような突発的な狂気でペンペンを殺害してしまった直後、愛する妹が好きな推理小説風に連続殺人を実行に移し始める。

解説

さとるのなかで様々な感情・思考が入り乱れているが、妹への愛(幸せな人生or家族への憧れ)がその根底に強いようである。愛する妹は自殺→自殺という罪をした人は地獄へ行く→自殺でも殺人でもいいから地獄へ会いに行こう。薬物中毒により、妹のいる地獄へ会いに行くために、罪(殺人)を犯すという意識が正当化され、”殺人を推理小説のように演出することが妹に会える儀式”という風にまで意識の中で変質してしまっていた。これが今回の事件に関わる直接の動機だろう。




方法の詳細

犬の殺害事件
特にトリックなどの使用はない。皆が寝静まった時間に犯行に及んだ。


塩崎殺害事件
特にトリックなどの使用はない。ただ即死させるのではなく一刺しして身動きできない状態で屋根裏部屋に放置。


主人公や鈴原への殺人未遂
時計の時間をずらし、またバイクを使い駅へ向かって皆と合流することで皆と一緒に帰ったというアリバイを作った(時間誤認トリック)その後にバイクで学校へ急いで戻った。その後主人公たちを襲った。




殺人関係以外の話(その他登場人物のエピソード)に関しては、本編と関係ないということで見たい人は各自でプレイしてみてみてください。いろんなページで書かれてるような5年後のアフターストーリーの部分がまぁ其処に該当します。