とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

百合雑誌ガレットについて思ったこと。雑誌の存在意義とは。感想やら企画やら要望やら。

◆はじめに

マンガ雑誌の存在意義とはなんなのだろう。今回はこのテーマについて考えてみようと思う。そう考えさせられた最近のきっかけは、ガレットの3号目なので、ちょくちょく話しに絡めていくと思う。


ガレット No.3

ガレット No.3






◆雑誌の存在意義とは

物凄い根幹をいえば、お金になるから。商売だから。だろう。稼ぐが第一目的ではないが、稼げるものでないと自走できない。
1、雑誌自体の販売収入
2、1とも関連するが、雑誌に掲載した広告収入
3、雑誌を販売することによる自社の評判名声の向上、PR
4、雑誌の売れ行きやアンケートからの市場調査(売上げ増加への視点)



整理すると、
・直接的な収入からみた雑誌
・間接的な収入からみた(読者への窓口や入り口)雑誌




一方読者目線から言えば、
・情報獲得手段の1つであり、面白い、ためになる、得したと値段以上の満足(あるいは期待できる)なら購入・購買するもの。





◆単行本だけでもいんじゃね??

雑誌離れという言葉があるように、雑誌の販売部数は低下している。ライフスタイル趣味嗜好の多様化(面白いものが増えたせい)で、別のものにお金と時間を使うようになった。インターネットの発達で、安易に無料で情報を入手できるようになったという要因もある。単行本派と明言する人もおり、私も雑誌を定期購読するよりかは、圧倒的に単行本の購入に金額をさいている。



小説では書き下ろし、いきなり文庫!として雑誌に載せずに本にすることがある。雑誌の直接的間接的収入が少なく、またリスクが大きく、かつ、単行本だけで採算が取れるなら、雑誌は不要になってしまう。特にどちらも読者数が大きければ大きいほど高くなるものなので、売れない売れにくい雑誌ほど、単行本だけでよくなってしまう。



また、WEBコミックの閲覧ページは、WEB雑誌といってもいいだろう。紙媒体の直接間接収入をそのままWEBに置き換えている。むしろ紙媒体よりも、出版・流通のコストがかからないし、アクセス数、読者数、コメントをもらうなどの2の間接的収入として読者との窓口としては、紙媒体よりも集計は簡単で明瞭だし、レスポンスも早い。昨今のWEB系出版社が増えたのも納得だ。そして、人気ヒット作がでればそこで紙媒体(多くの人の目や手に触れられる機会)に変えて、単行本収入も期待できる。リスクは少なくフットワークは軽くいいことだらけだ。ただ、現状WEBよりは雑誌(リアル)の方が重きが置かれている為、読者も作者もリアルが主軸だが、ベータ、VHS闘争のように、どちらかが主流派になるかどうかで、一気にこのバランスは崩れる。





◆紙媒体のいいところと、それもいずれ追いつかれそう・・・。

・読みたいときにすぐ読める。(開いて情報につく、逆閉じるまで早い。電気や道具がいらない等。)
・視認性、速読。(画面越しよりも視点を自由に動かせるリアルの方が楽。拡大できないデメリットはあるが・・・。)


紙の匂い、肌触り、ページをめくる感覚、そうちょうのデザイン等、本好きな人からすればもっといろいろとあるんだろうが、理屈てきなものでないので割愛。



しかし、レスポンスの速度向上、充電バッテリーの向上、操作性の向上など、WEB(IT)の技術革新にいずれおいつかれるだろうメリットで、私はいずれ追いつかれると思う。明確なメリットデメリットより、昔ながらの方法に固執する人も居るだろうが、ガラケーはもう売らない。全部スマホ!と切り替わったように、いずれ企業の転換期(採算がとれなくなったとき)に、WEB(IT)に、読者もいやおうでも切り替わるだろう。





◆ようやく本題、ガレットの理念?考え方

ネット系出版社がいくつか誕生しているなかで、その本流に乗ればいいのに、クラウドファンディングで1から雑誌を作った。心意気とか熱意が凄い!百合好きの末席にいるものとして、凄く尊敬する。



でも、3号目を迎えて立ち位置が曖昧だとも思う。勿論、何処に目標をおいているのか、その理念はなんなのかはわからないので、見当ハズレな指摘になってしまうかもしれない。もし私に資金があって、熱意があって、ついてきてくれる人がいて(絶対いない)、技術者がいて、と百合の普及に何かできるなら、百合の開発・販売・流通はウチが独占しますんで!!をしたいと思うんですよね・・・。



普通の企業とやることというか考え方は一緒ですが、研究開発(百合の深堀りやレベルアップ、技術向上)が出来る場所を作り。販売流通(WEB出版社らがやってることと一緒だけど、専門性で百合作家、百合志望者はうちにこい!)と牛耳る。あそこにいけば百合のすべてがある!となれば、プロモーションや企画・イベントもやりやすいでしょうし。もしかしたら、将来的にやるのかな?結局は人材次第なので、今は雑誌という形でとりあえず漫画家という人材をあつめる第1段階なのかもしれませんね。あとは実績作りか。それとももうしてるのかな?(私はアナログでネット検索はあまりしないので・・・。)





◆本題 ガレットさんの雑誌このままでいいのだろうか。

最初の話に戻ってくるが、では今売れる雑誌、必要な雑誌、雑誌に求められるものとはなんなのだろうと思う。具体的に百合雑誌ガレットをあげて。



漫画を乗せているだけなら、単行本(好きな作者の作品)を買ったほうが楽で安い。ただし、単行本化の予定が不明、その雑誌でしか読めないというアンソロ寄りならば、買わざるをえないところはある。買わざるを得ない(試しに買う)で買わせるのには限界があり、いずれもういいやとなるだろう。やっぱり期待してワクワクして買って、そして満足して次も買うようでありたい。



いっそのことアンソロに吹っ切れてしまえれば楽かもしれない。ジャンル、キーワード、カップリング、属性、シチュ、そういうとあるフェチズムに限定し(客層を絞り)、かつそれを沢山用意すれば、そのフェチ単体で販売するよりも、満足度と動く金額が増え、動く金額の規模が大きくなれば、PR,マーケ、販売、すべてで規模の利益でプラスになる。



でも、定期販売、雑誌という枠に固執するのならば、直接的収入と間接的収入とを視野に入れつつ、その雑誌でやりたい事を実現することになる。





◆要望案

直接的収入や間接的収入をあげる。ただし、ガレットで言えば、単行本化して商業流通にのるや雑誌の売上によりガレットブランドが急上昇はまずないとおもうので、実質は直接的収入の増加を念頭にするしかないのではと思う。つまり、雑誌自体の読者の満足度を増やす!ということ。色々書きましたが個人的な要望をば。



1、お気に入り(好感を持った)作家さんの、今の百合関心や百合への考えとかを対談形式で。あるいは、人気作家さんを二人以上集めて、アメならぬ百合トーク!!とか。
2、作家さんがオススメする今お気に入りの百合作品や、その人の一押し過去作品の紹介。
3、百合イベントのレポ漫画や編集部の愚痴やらなにやら。深夜ラジオのノリで。
4、百合ゲーや百合アニメやら、広告料度外視で、とにかく露出を増やして業界全体を!
5、グレーゾーンな2次創作百合関連とか、編集者の百合話やこぼればなし。



まぁ、色々長々書きましたが、百合にまつわる話なら読んで満足してしまうわけで・・・、紹介系のこれ面白いですよ〜や百合作品の知識増。似てますが、今流行り、次に来る、勝手に百合漫画大賞!とか、そういうのもいいですし。ファン心理をベースにした、好きな作者のアレコレを知りたい系でもいいですし。漫画だけがのっている、かつ、一部の作品だけ面白いだと、その作者の同人に流れて、雑誌は買わない!となって残念な結果になりそうなので、コンテンツは増やしてもらえると、かいがいがありますね。