アリストテレスの論理学 補足
説得立証を行うにあたって、理論 ロゴス 人格・信頼 エートス 感情 パトス
の3つが、そのおおきな説得の材料になると話した。そこからすすめて、今回は、具体的にはどういう根拠の話題が論拠となるのか考えてみた。ただ、3つの視点は入り交じるので、具体例の分類はしない。
●,統計データ
●,学説(学論)
●,専門家の話
・大学教授
・アナリスト
・問題を経験した個人へのインタビュー
・問題を傍で見ていた個人へのインタビュー
●,正論、常識、慣習(自然法なども
感情(パトス)に訴えるには、その結論の判断基準の中に感情がある必要がある。例えばそれは裁判や、ケンカの仲裁があげられる。誰々の行動は悪い、良い等という場合だ。理性的な判断が重視される場合には、感情による説得というものはありえない。ただ、話の身振り手振りや抑揚で熱が入った演説というものはありえるだろうが、論拠にする言葉自体に感情的表現を用いるのではない。
特に、正論だけで相手が説得されるのは稀だと思うので、できるだけ別の論拠を準備する。友人や家族を動かすには、無理矢理上2つを準備するのかな。逆に仕事でお客さんを説得するなら、自分の専門性を活かし、理論に、数字に、そして自分の見てきた経験もフル活用して話そう。