とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

ブッダのお教えを自分なりにまとめたもの

自分も、はやく悟りを開いてみたいものである。その材料として今は思想家関係を読んでいる。学術的に言えば、神学(信仰の是非や在り方を問う学問)研究に該当するだろうか。

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)


■ブッタの教えの最終到達地点は、無我の境地である。

ブッダは、人間を苦しめるのは人間の欲がその原因にあると考えた。そのため、涅槃=欲から解放された状態になることを目指した。解放を悟りとも呼び、輪廻転生からの解脱へと導くともした。

■無我の境地の補足説明

欲から解放されるというのは道教(思考そのものもやめろ)ほど極端ではないものの、動物も人間も同じ生き物であり、食物連鎖のように、自然に与えられた生き物として存在する。そういった自然へ回帰するという意味合いが強い。つまり、動物が無駄な殺生をしないように、同じ生き物である人間も必要以上を欲っせず生きるべきだという話である。


■無我の境地に至る方法論について

言い換えるなら、小欲知足。少ない欲で満足できることを知るべきだといえる。少しの食べ物でもないよりはよい。すこしの水でもないよりはまし。そういう感覚である。この感覚を磨いていくことが涅槃に辿り着く考え方(4諦)であると説いている。直接的に涅槃とは繋がらずとも、悟りを開いていくための修行の心得(8正道)も示している。小欲知足を基本に置きながら、その次には、人間の欲の12類型(12因縁)を示している。振り回されやすい欲は何かを自覚することで乗り越えやすくするための説明である。そして12因縁を乗り越える具体的な4方法(四法印)もブッダは示している。





■所感

孔子の教えと一番違うと思うのは、辛いことに対する行動や態度の違いである。孔子は、徳の高い人間がいればいい。その人物が世界や社会を支配すればこの世の嫌なことや不合理なことは解消するという態度であり、つまり、辛い社会を変えてみようという姿勢を示している。一方で、ブッダは、社会というよりは、自分自身が小欲知足になることで今の世界で満足できるようになろうという姿勢を示している。
後は、孔子よりも仏陀の方が深淵だと思う。それは教えを体系的にまとめあげたこと、教えを身につける方法を詳しく書いたことからである。仏陀の教育的な視野の広がりを感じる。