とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

Demon's Game (デーモンズゲーム)のネタバレ感想と私的トンデモ推理

良い感じの思考系フリーゲームだと思いプレイ。そのネタバレ含む、ふざけんなーな感想を記入。壮大なミステリだと思って読んでたら、ミステリじゃなかった的な……ね。そして無理矢理ひねり出した私的トンデモ推理を披露します。


◆ゲーム概要

<ストーリー>
死亡した主人公は、悪魔達の集う地獄のとある屋敷で目を覚ます。
そして悪魔ベリアルと契約を交わし、7日の情報収集を終えた時、
ベリアルのだす質問に正答するという生還をかけたゲームに挑戦する。
果たしてベリアルのだす質問とは?
一癖も二癖もある悪魔達から、集めた情報で答を導けるのか?


<システム>
一日3回だけ、10人の悪魔らのだれかと会話でき、それを7日繰り返す。
(うそはつかないけど、適当な事や的外れな事をいわれて悶々する。)
会話は簡素なものなので、1プレイ10−20分弱でエンドまでいける。



以下、ネタバレ感想へ







◆え、それアリですか!?

「契約書がすべてだ。しかし、契約を破らずにあの娘を殺せる…。」
「契約の裏を読め。適用されるものとそうでないものを見極めろ。」
「お前が答えた瞬間に、お前の負けが確定する。契約を守らせることで破らせる。」
とか色々、それらしい情報が飛び交う中、悩み悶々としました。一方、契約やルールがあって、それを厳密に守らせる中で、ルールの盲点や見落としをつく。そこに気づくと正しい答が見える。そんなロジカルミステリだとわくわくもしてました。



が、書きますけど、完全ネタバレしますけど、
あずかり知らないところで、ゲーム中に主人公が正解を口にすると、死亡ルート突入という別の契約がもう1つありました。というオチ。オイ!!これだけ聞くとトンデモな話すぎますが、ヒントや道しるべは、ちゃんと作られていて……、



正解を口にした場合、生還する権利を得るものの、地獄に放り出されて頑張れば生き返れますよ〜ww(死ね)なバッドエンドを迎えます。この時、【答えは正しいが、足りないものがある】という示唆を与えられるわけです。
で、もう一度ゲーム内をくまなく探し、
「契約はもう1つある」という発言や
「口に出してはいけない」のヒントから、
そういう方向で努力してハッピーエンドを迎えられるんでしょう。
ええ。懸命で賢明なプレイヤーは。ひねくれたミステリ脳のプレイヤーは駄目でしたが。



自分は、提示された情報以外に、答を解く鍵があるとは受け入れられず、もう1枚の契約とか軽く聞き流し、最初に提示された契約を守りつつ、必ずバッドエンドに向かわせるロジックが仕込まれていると考えたわけです。


プレイした人なら分かると思いますが、固有名詞が1つしか出てこない状況で、それを口に出せば、はい正解!となるんですよ。その反応の白々しさや単純すぎる答えに、ミステリの犯人当てでこんなオチが許される訳ないだろと思ったわけです。そして私的トンデモ推理を思いついていくわけです。



◆私的トンデモ推理(こちらの方が正しいと勝手に思ってる)

前提というか、経緯というかは以下の通りです。
もう1つの契約書が存在しないとして、1枚目の契約書の内容だけで、解答すると死亡エンドに向かう矛盾が成立させられないかと考えた推理です。また、単純すぎる犯人当ても、実は違う真犯人が居ると考えたかった思いによります。

1つ目の×××と二つ目&三つ目の×××が違うものを指す叙述トリック

契約書の契約者の名前が汚れていて読めないため、×××と表記される。しかし、これが叙述トリックで、×はただの汚れの意味であって、二つ目や三つ目の×××は実はベリアルと書かれていたんです。


こうすることで、ゲームに参加しているのはベリアルであり、ゲームの参加者はベリアルを含めた悪魔達となるわけです。一見???は契約者で×××であり、その名前を当てるゲームと思いきや、(ここで×××ではなく、???なのも憎い演出にすら見えます。)???は参加者ではなく、ゲームの中ウソをつけないルールを破れるジョーカーに様変わりするわけです。
(ベリアルはゲームの参加者であり、ゲームの審判でもある特殊な状態になるだけです。)

そして、ゲーム期間の定義がないというロジカルトリック。

ゲーム中は参加者は審判と接触してはいけないという禁止事項がさりげない強力なカードであり、審判であるベリアルの質問に解答(接触)した時点で、実は違反とみなされてゲーム終了していたのです。違反でゲームが終わったので、ミミが正解!とかいうウソをついたり、違反者を自由に処罰したりできるというわけです。


ゲームの期間に定義がないのに、話の流れでゲームが終わったから、審判に接触して質問に答えてもいいと思うのは主人公(プレイヤー)の思い込み。審判と接触せずに、紙にでも、ゲーム終了後の審判による質問への解答を記すとでも書いて、その辺に置くなり投げとく必要があるわけです。



契約者×××は、ゲームに参加することなくベリアルによって話せず聞けずの状態で、屋敷の中に隠されているのだと推測します。ミミというミスリードではない、本当の契約者の名前は………、残念ながら、確実なものは導けなかったですが……。



まぁ、そんな私的トンデモ推理を胸にエンディングを眺めていました。舞台や設定をなぞりつつ、この推理が生きるように大幅修正した作品をつくってしまおうかとも思ったり思わなかったり。