とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

面白い同人誌って・・・、3要素の提示

まどまぎ熱におかされて、同人誌漁り。キャラ萌えの延長で同人誌をみることはあったんですが、作品への好感の触れ幅が大きすぎて、がっつりあれこれ見比べたり、探したりと心地よい重症に身をゆだねています。さて、本題は、そんな風に同人誌を漁っていて思った面白い同人誌がもつ3要素について気づいたことを書こうと思います。




◆そもそも論として、同人誌は自由。

同人誌はフリーダムに作られた2次創作で、それへの感想も基本的にフリーダム。(著作権的な意味合いではなく、物語・製作内容という意味で)、気に入れば買えばいいし、気に入らなければ、(相互不可侵の了解を守った上で)罵詈雑言ならべてもいいというスタンスです。作者のセンスと自分の好みの巡り合いを楽しめればそれでいいな物だと思ってます。現状、作りやすいからか売れるからか流行キャラのテンプレエロシーン話が主流の、作者の性欲センスと自分のフェチズムとのマッチングを楽しむばかりが多いように思いますが、出来れば、原作が持つキャラやストーリーに、作者のセンスが加わった同人の方が、原作への理解が深まるので、原作愛溢れ、原作ファンの心に響く、同人誌の理想なのではと思います。





◆作者のセンス (3要素)

原作が持つキャラやストーリーに、作者のセンスが加わった同人を、噛み砕くと以下の3点になると思います。相互に関連しています。で、まどまぎを例にします。


・作品の裏づけ
例:ほむらがまどかを大切だと強く思うことになったエピソードや、あまり明かされていないまどかにあうまでのほむらの過去話。ほむらが時間遡行デビューしていまのほむらになるまでの紆余曲折。まどかのために奮闘した数多くのループの出来事群。等々



まず、裏づけとは原作では語られていない、キャラや展開の裏側を掘り下げる事。こういう背景があったから、あの行動や展開に繋がるというような、キャラや出来事が説得力や訴求力をより持つ為の掘り下げという感じでしょうか。、




・作品の肉付け
例:まどかに与えた第一印象で、その後の関係がだいぶ違う事に気づき、色々な周回でその実験もしているとか。



キャラの心理や行動を掘り下げていくと、この人(この人達)ならこういうことも描かれてなかったけどしてたんじゃないだろうかみたいなことがみえてくる。肉付けとは、原作やキャラを理解していくと沸いてくる、他にもしていた事やエピソードのイメージ。原作で仲の良い二人の放課後の何気ない買い物話とか、キャラの関係性を強化・強調させる掘り下げという感じでしょうか。





・原作逸脱の展開(if要素、パラレル等)
・ほむらがまどかをあそこまで信用・信頼するようになったのは、魔法少女になった瞬間からではなく、幻のX回目の周回のこういう出来事があったからではないかとか。



裏づけ、肉付けの作業で作者なりの、まさに2次創作!!ともいえる、作者の眼から見た作品の世界が再構築されていくと、キャラが勝手に動き出し、それは原作とは実は全く違う展開になったり、原作にもしかしたら、丸まるだったかも?という疑問をなげかけたり。別の幸せなエンディングを描いたりと。原作をいい意味で逸脱して原作の理解を読者に促していく作品生まれるのだと思います。





◆終わりに

裏づけではどこに着目して掘り下げるのか。肉付けでも、誰の関係などをどういうエピソードで強化・演出するのか・・・等。作者のセンスと呼ぶ事柄はいくらでも細分化すればきりがないですが、基本はこの3つが混ざり合っていくものかなーと思います。



同人誌を作った事もなければ、製作者の知り合いも皆無ですが、時間の関係でこの辺は妥協される人がほとんだなのか。はたまた、あまり深く考えずとりあえずエロで!なのか。よくわかりませんが、出来れば、最後の段階ともいえる原作逸脱までいった同人誌が読みたいし、読んで心に残る一冊になっているのは間違いないですね。