とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

配達あかずきんを読んで

創元社推理文庫。おそらくティーンがよむような、ポップ?な推理小説の出版社である。まぁその出版社の作品をミステリの入門段階ということで昨年からいくつか読んできている。米澤穂信大崎梢似鳥鶏坂木司などなど。創元社の中でも、日常の謎とよばれるジャンルを好んでよく読んでいる。今回はその大崎梢作『配達赤ずきん』を読んでの感想をすこし書く。

配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)

配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)




まず、感想を書く前に1つ。本の内容とは全く関係ないが。
推理小説の中でも、日常の謎の中でもとっつきやすいからだろうか?
・絵や雰囲気で衝動買いする人が多いのだろうか?
本屋に行ったところ、大崎、米澤、似鳥作品が創元社の代表のように棚を1段とってPRされていた。まぁ自分が興味を持った作品が、向こうが売り出そうとPRする作品あるいは、皆も買おうとする人気作品だったらしいということで、すこしショックをうけた。



本に関する謎解き。
ヒント(タイトルや出版社を覚えてこない客の、片言の本の説明)から相手の欲しがっている本を探せ。まだ一章しかよんでないが、配達あかずきんは、これが基本のようだ。本に関する謎解きというジャンルが成立しようとは、コレを読むまで考えたこともなかった。なかなかに本好きなら面白いだろう。パンダ=新潮文庫。この式の意味がわかるだろうか。本好きじゃないと・・・・解けない推理。実に面白い。笑とはいえ、自分も通というほどに本が好きではない。なので、まぁもう少し読んでみるが、本の分類表の記号の付け方だとか、弱小出版社の名前が暗号の答えになるとか、出版社の所在地が暗号解読の手助けになるとか、そこまで行かれると厳しいから、読まなくなるかもしれない。



本に関する謎解き
ということを考えていく過程ですこし思ったが、謎解きは2つで構成されている。
・知識面
・ロジック面(論理力)
前も書いたが、自分の知ってる範囲で解けるから日常の謎というジャンルは面白いというように、結局の所、謎解きは○○に関する知識をタメされるという意味で、クイズなのだ。いくらでもゲームだとか、アニメだとかなにをいれてもできる。とはいえ、逆転裁判(ゲーム)のように、知識はほぼ不要でロジック面の特に”矛盾”について考えさせる作品もあるので、ロジックよりの作り方もあるかとはおもう。
こう考えると、謎解きは仕事となんらかわりない。それは自分の知識を生かして、論理を組み立てて答えを作ること、だからである。経営レベルの判断でアレ、営業の日々の仕事でアレ、この知識→ロジック→解決策の提案(実行)は根本的には同じだ。
さらに根本的に言えば、どちらも競争思考に分類される面白み・快の感情をもとめて行っており、自分の能力を試す、評価される機会を欲しているのだ。
楽・楽しさ・快の面白さ理論に関する詳細はいずれ機会が有れば”ここにも”upするかもしれない。