とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

組織とチームの区別

今までは、集団という言葉ですべて取り扱ってきた。しかし、集団のなかにもいくつかの概念が存在する。組織やチームなどがそれにあたる。集団のよりよい運営などをいくつか考え、書いてはいる。しかし、集団が包括する全ての概念に妥当的なルールなのか、それとも集団の中の”チーム”に特に該当するルールなのか。一方で、組織にはあまり該当しないルールなのか。そういったことを区分していなかったように思うので、集団内のいくつかの概念を区別し、それぞれの概念の説明をしたい。
考えた材料
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■集団の区別

大きく分けるとこの2つが今のところあるのでは。
1,組織
2,チーム


両者の違いは、【維持、管理機能を有しているか】だとおもう。大きな目標のために徐々に人数が集まっていくことで集団が出来る。その目標は、数日で達成できるものでもないし、その目標を達成するには毎日定常的な行動を必要とする。こういう場合に、その集団は、”組織”として集団を目標のために維持し続ける機能が必要になってくる。具体的に言えば、総務、法務、労務、財務などである。


一方チームは、単発的で瞬間的な目標を達成するために創られるものであると思う。そのため、その目標は明確である場合が多い。ある目的のためにチームメンバーが自然に集まれば、単体のチームだけ存在する。しかし、組織の目標に関わるような、単発的な目的が生まれた場合に、組織を土台にして組織メンバーから選出されたチームができることもある。


■それぞれの集団の特徴 人材的な視点で見た場合

1,組織

・維持、運営機能を疎かにすると、定常的な業務が疎かになり、目標達成に影響する。
・定常業務の中には、雑用的な単純労働もあるため、ある程度は、余剰な人材も配置できる。



2,チーム

・明確な目標である場合、期限も明確である。そのため運営にはスピードが重要になる。スピードを作るのは物事を決める決断力であるため、決断力が必要。
・時間の制約を受けつつも、よい結果を出すには各個人の基礎能力の高さも必要。
・定常業務がほぼない(組織に肩代わりしてもらう)ため、余剰人員がいらない。

■チームの特徴を踏まえた、注意すること?

以下は、『チームの研究』講談社現代新書より引用?抜粋?

1,目標の推敲

実現不可能な目標をたてても、目標は達成できないし、そのために行動しずらい。今たてている目標は、現実的で明確なものとして皆に共有できているのか推敲するべし


2,決断力をつける

・1人の強いリーダー
ある方法を実行しようとやる気を持ったリーダーがいる必要がある。自分のやり方に強い意志を持っている人に任せれば、早く進んでいく。ただ、このやり方は、駄目な独裁者が上につくと集団そのものが崩壊する。


個人的には、上記のこの本の見解には否定的。というのは、やり方に強い意志をもつのは実行する上で重要だと思うが、やり方が正しいのか悪いのかとは別の次元で、リーダー(やり方)が選ばれるからである。声が大きいとか、意見をごり押ししただけとか。人に好かれているだけとか。そういう次元で、偽の決断力で物事が決まるおそれがあるからである。つまりは、駄目な案で素早く行動してもしょうがないということ。自分は、以下のように考える。


・決断のルールの明確化。
どういう基準でこの案はいいのか、悪いのか。その基準すら個々人が持っているような状況であるから、意見はまとまらない。損得でみるのと、正義や不正で見るのでは又違う評価が出るだろう。そういうルールを明確にすれば、偽の決断力で物事が決まることもなく、各個人のやりかたが話し合われて、その案の有効性を皆が納得する。つまり、皆がリーダーになって実行していけると思うからだ。